
区の無料子宮頸がん検診を受け、要精密検査という結果が帰ってきて再検査を受けた私。
まさか私が?がんだったらどうしよう?検査内容は?痛いの?手術になったらどうしよう?費用は?なんて次から次から疑問が湧いてきて不安になりました。
当時の私は検索魔になってたくさん調べましたが、なんだか難しくてわかりづらい…。
その時の私のような状況の方のために、ここでは子宮頸がんで再検査になった私の体験談をお話ししたいと思います。
私の体験談でみなさんの疑問や不安が少しでも取り除かれたらいいなと思います。
※実体験に基づいて書いてますが決して専門家ではないので、雰囲気だけでも伝わればと思います(;´∀`)
子宮頸がん検査から再検査の通知までの流れ

私の住んでいる地域(東京都荒川区)では20歳以上の女性を対象に偶数の年の誕生月に無料で子宮頸がんの検査が受けられます。
予約をして地域の保健所に行くと、受付をして検査の説明と必要性などを保健士さんが説明してくれて、問診票に記入。順番に検査という流れでした。
うちの地域(東京都荒川区)では、前もって言えば検査の間子供を預かってくれました。
検査自体も短時間で終わるので子連れでも受けられますし、子供がいる人も積極的に検査は受けてほしいです。
検査は内診台に上がり、中を診て、綿棒のようなもので少しこすられて終了です。
そして1か月ほどたったころに結果は封書で届き、私は要精密検査という結果でした。
結果の封書の中には早急に再検査を受けてくださいという内容のお知らせと、近隣の大きい病院の紹介と封のされた紹介状が入っていました。
翌日近所の大学病院に予約の電話を入れましたが、2か月は埋まっているので急ぐなら他をと言われ、次に近い病院に電話するも同じ結果。
3件目にかけた大学病院で待ちますが予約なしでも診ますよとのことだったので翌週再検査を受けに行くことにしました。
大きい病院ってかかったことなかったんですけど、とっても混んでるんですね。
子宮頸がん、再検査へ

再検査を受けるにあたって、保険証と紹介状を持参しました。
紹介状は不安すぎて、封をしてありましたが子供が開けてしまったということにしようと、事前にあけて見てしまいました(;´∀`)
紹介状にはなんだか難しい言葉と”cin1 LSIL疑い”と書かれていました。
この辺りについてはまた後程。
再検査の内容~痛みはある?
診察の順番が来て、内診台に上がりコルポ診というものを受けました。
コルポ診とは、子宮頸がん検査で再検査になった人が受ける検査で、膣拡大鏡(コルポスコープ)と呼ばれる専用の器具を膣内に挿入し、子宮頚部や膣壁を拡大して、炎症や腫瘍などが出来ていないか、血管や粘膜に異常がないかを診察するものです。
私の場合コルポ診はさほど痛みもなく出血も起きませんでした。
このコルポ診で怪しい結果だと次にパンチ検査(ねらい組織診)を受ける事になります。
コルポ診の結果、私はパンチ検査を受ける事になりました。
パンチ検査は金属の穴あけパンチのようなもので数か所組織を採取し、がんがないか、あるとしたらどの程度浸潤しているかなど顕微鏡でより詳しく調べます。
パンチ検査は組織を米粒から小豆大でとるのでわずかな痛みと出血を伴います。
パンチ検査はコルポ診に比べると結構痛かったです。
なにせ組織(肉)を採るわけですから…( ;∀;)
パンチ検査の痛みは小さい点でググッと押されるような感じ。だけど十分耐えられる痛みです。
さらにパンチの痛みを例えるならば、手をパーにした時、指と指の間の水かきの名残の部分、あそこに爪を真っ直ぐ垂直にググッと突き刺したような感じの痛みです。
実際、私も再検査前に不安すぎでママ用のコミュニティで経験者に質問しましたが、激痛!という人から無痛だったという人まで様々で、お医者さんの腕次第なのかなと思いました。
あとはやっぱり、怖いと思って無意識に体に力が入ってると痛みを感じやすいようです。
ちなみに以前の記事でも書きましたが、私はこの検査で運悪く血管に傷がついて大量出血し救急にかかり数針縫う羽目になりました(T_T)
これは事故のようなものでベテランの医師でもたまに起きてしまうそうです。
再検査の結果、HPV検査受ける事に
2週間後、再検査の結果は”軽度異形成”
がんではないものの念の為検査しておきましょう、という事で後日HPVの検査を受けることになりました。
これは細胞診だったので中を少しこすって終わり。
HPV検査は痛みもなく体の負担は少なかったです。
後日結果を聞きましたがHPVの感染はありませんでした。
再検査終了
私の子宮頸がんの再検査は1年後また細胞診を受けるということで一旦終了となりました。
実は子宮頚部の細胞は特に問題がない人でも細胞分裂の過程で異形成になる方もいますし、異形成が発生しても自然治癒してしまうケースも多いそうです。
私みたいなパターンは結構多いらしく再検査になっても、がんが発覚するのはほんのごくわずかなんですって。
がんじゃないからと言って手放しで喜ばずにちゃんと定期検診を受けたり詳しく見る必要はありますが、それでもがんにかかっていましたという人はかなり少ないので、再検査になっても必要以上にショックを受けることはないです。
むしろその不安でストレスを感じると免疫力が落ちて、体に良くないのでどんと構えるのが吉です◎
子宮頸がん再検査にかかった費用

今回私が子宮頸がんの再検査で来院した回数は計4回。
1回目・・・初診、コルポ診、パンチ検査
2回目・・・初診検査結果
3回目・・・HPV検査
4回目・・・HPV検査結果
4回の来院で私が支払ったおおよその費用です。
コルポ診・・・6,000円
HPV検査・・・8,000円
費用の合計は 14,000円でした。
※紹介状持参の費用になります。
異形成、cin1、LSILって何?
さて先ほど少し触れたcin1やLSILという言葉。
そもそも子宮頸がんとは、主な原因が発がん性のヒトパピローマウィルス(HPV)というウィルスによって引き起こされる病気で、性交渉のある人なら誰でもかかる可能性のある病気です。
このHPVが悪さをして細胞が変化し、がんではないけど正常じゃない状態の細胞を異形成と呼び、その度合いによって様々なクラス分けをします。
まず気になったのはcin1という言葉。
cinは1から3の3段階に分けられ数字が上がるほどよくないものとなります。
cin1は軽度異形成、cin2は中等度異形成、cin2は高度異形成もしくは上皮内癌と分類されることが多く、cin2は自然治癒することがほとんどで、逆にcin3だと手術も視野に入れて診ていく必要があります。
もう一度言いますが異形成はがんではありません。
ですが、将来がんになる可能性を持っています。だから詳しく再検査をして経過を見守ることが大事になっていきます。
次にLSILという言葉。
子宮頸がんの検査は先ほどのcin以外にもクラス分けされます。
細胞の程度で5段階にクラス分けをするのですが、
- クラス1 (陰性)正常
- クラス2 (陰性)やや炎症は見られるが正常
- クラス3a(擬陽性) 軽度~中度の異形成細胞がある
- クラス3b(擬陽性)高度の異形成細胞がある
- クラス4 (陽性)上皮内がんを想定する
- クラス5 (陽性) 浸透がんを想定する
となります。
クラス3a以上で再検査になるようです。
このクラス分けはわかりやすく、よく使われてきましたが近年では国際分類であるベゼスタシステムに基づいた分類にするよう推奨されているそうです。
ベセスタ分類は異形成のレベルを「軽度」と「中等度と高度」との2つに分け「HPV感染」を重視し、HPV感染があると考えられる場合は、精密検査が必要なレベルに分類されます。
なんとなくわかりますでしょうか?(;’∀’)
細胞の変化の度合いとHPVの感染の有無を考えて総合的に分類してるのがこのベゼスタ分類というものです。
で、ベセスダ分類で分けると6種類になって内訳はこんな感じです。
NILM(クラス1・2) =正常な細胞のみ。定期検診を受けて。
ASC-US(クラス2・3a) =異形成と言い切れないけど怪しい細胞がある。
HPV検査をして「陰性」なら1年後細胞診、「陽性」ならコルポ診、生検。
ASC-H(クラス3a・3b) =高度な細胞異型の可能性があるが確定できない。
要コルポ診、生検。
LSIL(クラス3a) =HPV感染や軽度異形成と考えられる。
要コルポ診、生検。
HSIL(クラス3a・3b・4)=中等度異形成・高度異形成・上皮内がんと考えられる。
要コルポ診、生検。
SCC(クラス4・5) =明らかな扁平上皮がんと考えられる。
要コルポ診、生検。
細胞診というのは最初に受けた綿棒で中をこする検査で、生検は再検査の時に受けたパンチ検査のことです。
私の場合LSILだったのでクラスで言えば3a
がんの可能性はだいぶ低いものでした。
ですが私の場合再検査ではLSILではなくASC-USという結果で、念のためHPV検査を受ける事になったのです。
まとめ
子宮頸がんの検査で再検査になったらショックですし、不安ですよね。
私も色々調べましたが、病気のことって難しい!訳が分からない!(;゚Д゚)
私なりに体験談を合わせて一部をまとめてみましたがいかがでしたでしょうか?
当時は調べるほどに不安になりましたが、子宮頸がんの検査はがんになる前の細胞を見つけられるので早期発見、早期治療につながります。
子宮頸がんは初期だと自覚症状も少なく発見が遅れやすいので、ぜひ検査を受けましょう。
検査で異形成が見つかってもがんになる手前で治療して食い止めることもできますし、自治体で検査費用を負担してくれたり軽減してくれるところも多いので若くても健康でも積極的に受けてもらいたいです。