ピアノの連弾|相手と息が合わなかった時に行うこと

ピアノの連弾で相手と息が合わなかった時にやる事

連弾は、難しいものです。息の合う相手だと簡単なのですが、合わない人だと徹底的に合わないものです。

合わない相手として多いのは、ちょっと上手な人と、初心者に近い人。

上手な人同士なら簡単です。お互いに楽譜通りに弾けるし、どこでどのような弾き方をするかはある程度分かります。

1~2回くらい合わせれば、よっぽどクセのある弾き方をする人でなければ大丈夫です。

問題は、上手な人ではなく、ちょっと上手な人。あとは初心者に近い人。

初心者に近い人は楽譜を追うので必死なので、どこでどんな弾き方をするのか予測ができません。

徐々に速くなっていったり、一拍休むところで早く次に入ってしまったり。

遅く弾いてください、という楽譜の指示も守れなかったり、分かってもどのくらいゆっくり弾くのかが分からないようだったり。

そして相方が上手な人なら、そういう人もそれなりに合わせることができるでしょう。

けれど、ちょっと上手、くらいなら、そういう予測ができない弾き方をする人だとどうやって合わせればいいのかわからなくなります。

今回は、連弾で相手とどうしても息を合わせて弾くことができなかったときにやる、ちょっとしたコツをお伝えします。

お互いに休んだあとに、呼吸を合わせてうまく同時に入る方法

合わせて弾くことができなかった時の方法の前に、最初から、合わせられないという状態にしないような方法をお伝えしようと思います。

少しだけ休んだあとに、同時に弾き始める時なんかは特に合わせづらいと思います。

多いのが、だんだんゆっくりになっていって、ちょっと間を置いてから同時に弾き始める時です。

だんだんゆっくり弾いて、間を置いてから同時に弾き始めるのも合わせづらいものです。

そういう時は、初心者の人の方に、わざとオーバーアクションで入るようにしてもらうのが一番です。

腕を大きく上にあげて、息を吸って、吐くと同時に鍵盤に指を下ろして弾き始める。そしてちょっと上手な人は、それを見て入るのです。

オーバーアクションにしてもらうと、いつ入るのかが分かりやすくなります。

ただ、スムーズに腕を下ろしてくれないと、また合わなくなります。そこは初心者の人に頑張ってもらいましょう。

自分の呼吸に合わせて腕を上げたり下ろしたりするのが一番やりやすいのですが、それがなかなかうまくできなかった場合には、息を吸った時に口を大きくあけてもらいましょう。口から息を吸って、吐きながら口を自然に閉じる。

こうして文章で書くと難しく感じるかもしれませんが、実際にやってみてください。意外に合わせやすくなるものです。

呼吸を合わせて弾けなかった時

そういう練習をやっても、どうしてもずれてしまったり、本番でトチってしまったりした時は、ちょっと上手な人にずれた音を戻してもらいましょう。

ずれて入ってしまった時は、素早く合わせる。

もっとも、だいたいの人はそうやって合わせるようにしてると思うので、これはわざわざ言わなくても良かったかもしれないのですが、万が一の場合に備えて記述しておきました。

また、練習をしていてもどうしても合わない場合には、イチ、ニ、サンと小さな声でちょっと上手な人が言いましょう。それに合わせて初心者の人に弾いてもらうのです。

サンで入るのか、ニで入るのかは練習の時に打ち合わせておきます。

それが、聴いている人に聞こえてしまったらちょっと恥ずかしいので、本当に小声で言いましょう。

そして、そういう練習をしているうちに、なんとなく入り方が分かってくる場合もあります。

練習ではできたのに、本番ではトチった場合には、ちょっと上手な人に頑張ってもらいましょう。

本番では、予定外のところで間違えたりするものです。ちょっと速くなってしまった場合には、少しくらいなら相手に合わせて速くしてもあまり問題はありません。

相手が楽譜を見失って弾けなくなってしまった時は、ちょっと上手な人が、そのまま弾き続けるようにしましょう。

上手な人も一緒になって動揺してしまって速さが狂ってしまったり、一緒に止ってしまったりしないように、落ち着いて、いつもの速さで淡々と弾き続けるのです。
そうすると、調が変わる場所など区切りのところで相手が入れる場合もあります。

最後に、どうしても入れないようだったら、区切りのいいところで、2人で弾き直しましょう。

なるべく、初心者の人が入りやすい場所や得意な場所を指定してあげると良いです。

まとめ

冒頭で述べたように、連弾は意外に難しいです。

バンドや歌のように、複数で演奏する場合によく相手の顔を見るのは、テレビなどでは演出効果を狙っている場合もあるかもしれませんが、たいていは相手の呼吸を感じるために顔を見ます。

顔を見ると、なんとなく相手がどんなリズム感で演奏しているのかが分かります。

そして、そうすることでテンションが上がったりもします。そうすると、ノリが良くなって、演奏もいいものになります。

連弾は難しいですが、腕ふたつで弾くよりも4つあった方が重厚な演奏ができます。演奏の幅が拡がるのです。

そう思って、連弾の練習に励んでください。

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